男性にも大事なホルモン
もともと男性ホルモンは男性だけ、女性ホルモンは女性だけといったものではありません。
男性の頭髪には女性ホルモンが作用していますし、女性の成長にも男性ホルモンは欠かせません。
しかも、女性ホルモンのエストロゲンも男性ホルモンンのテストステロンも、元をたどれば同じホルモンから作られています。
男性ホルモンはコルステロールからできてますがまず途中でDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)というホルモンができます。
男性の場合、そこからテストステロンができ、女性の場合はできたテストステロンのほとんどがエストロゲンとなり、男性ホルモンはほとんど残らない事になります。
男性における女性ホルモンの大きな作用としてよく知られている事に、歳を取ってくるとなるはげがありますが、これも女性ホルモンの低下によるものです。
またこの他、男性特有の病気である前立腺肥大症(尿道をとりまく生殖腺が厚くなる病気)や前立腺ガンは男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが乱れることにより起きるのではないかといわれてます
排尿との関係(尿失禁と頻尿の改善)
更年期になると頻尿に悩まされる方も少なくはありません。
頻尿以外にも、よく見られる症状として尿が漏れる尿失禁がございます。
これらの泌尿器の障害も、女性ホルモンが減った事により起ります。
これは女性ホルモン自体が排尿のしくみに直接影響を及ぼしているためです。
私たちの体には、アルファアドレナージック受容体(受容体とは特定の物質と結合し、その物質の進入を導くもの)といって神経伝達物質のノルアドレナリンが結合する場所があります。
ノルアドレナリンがこの受容体に結合すると、尿道の筋肉が収縮します。
しかし、女性ホルモンの分泌が経るとこのアルファアドレナージック受容体の働きが悪くなりノルアドレナリンが受容体にうまく結合しなくなります。
このため、尿道の筋肉の収縮が弱くなり、頻尿や尿失禁などの障害が起るります。
このように女性ホルモンは日頃からスムーズな排尿が行えるように手助けしてくれているわけです。
子宮筋腫とエストロゲン
これは低容ピルの解禁に伴いその使用に関し厚生省が通達資料の中にピル使用の注意をうながす対象者として「エストロゲン依存性の癌種を持った人」という言葉の替わりに「エストロゲン依存性の腫瘍を持った人」という言葉に変えたことに由来します。
前者の場合は乳がんや子宮ガンを持った方を意味します。
後者の場合は子宮筋腫の方をも含みます。これが大きな混乱を起こしたわけです。
つまり、子宮筋腫は今や成人女性の20%近くが持っている良性の腫瘍の疾患です。
ガンとは全く違います。大半の方にその症状はありませんが、数や大きさ、場所により腹痛・月経痛・不妊といった症状が現れます。
その筋腫の治療方法には大きく分け、漢方・鎮痛剤などの対症療法、子宮全摘出といった外科的手術,偽妊娠療法とか偽閉経療法といったホルモン療法,動脈塞栓術といった方法があります。また、偽妊娠療法とういわゆる妊娠と同じホルモン環境を作り出す療法もあります。
この療法には避妊に使ういわゆるピルが多く用いられています。
しかし「エストロゲン作用のあるピルを子宮筋腫を持っている方に使用するのは適切でない。」とする(腫瘍が悪化する)ことが言われましたが、実際のところ長年、過多月経や月経困難症などに効果が認められてきており、現在は使用に際し問題はないとされてます。
また、悪影響を及ぼすといったデータも提示されてません。
ですから、前述の通達資料においても癌種と腫瘍をしっかりと分け説明するべきだったのです。
従い、エストロゲン作用が弱いものであるなら子宮筋腫の方がホルモン療法を行っても問題はないわけで、体に支障が起きるようなことはありませんですから、植物性女性ホルモンであれば子宮筋腫をおもちの方でもおのみになっても問題はありませんし、ガンになるようなことはありません。
ただし、子宮筋腫が5cm以上の方は一度、医師にご相談なさることをお勧めします。
痛風とエストロゲン
かつてはぜいたく病といわれた痛風ですが、現在は日本で急増しています。
痛風とは体内の尿酸が多くありすぎて間接で結晶化して関節炎を引き起こす病気です。
風があっても痛い言われるように、これまでに体験したことの無いような激痛が起こるのが特徴です。
特に明け方に起こるケースが多く、痛みと共に患部が腫れ、熱を持ちます。

痛みは時間を追ってひどくなり、赤く腫れあがってきます。
痛む理由は白血球が体内に侵入した異物(尿酸化結晶)を取り除こうとして攻撃し、その結果 白血球が壊れ活性酸素を排出し、そこに炎症をおこすためです。
痛みは尿酸の溜まりやすいひざから下の間接に出ることが多く、特にはじめての発作の50~60%は肢の親指の付け 根におこります。
発作が起きるまでほとんど自覚がなく、早朝にその痛みで起きるというケースが典型的です。
痛風の兆候としては・チクチクする痛み・ムズムズした違和感・軽いネンザのような痛み
といったことがあります。
痛風の原因として・アルコールの多量摂取(アルコールは尿酸の生成を行い、飲みすぎは尿酸の排出を抑えます。)

・ストレス(自立神経の乱れが尿酸の排出を弱める。)
・激しい運動(肝臓での尿酸の生成が高まる)
・その他(核酸を構成するプリン体の取り過ぎや肝臓障害遺伝における関与率は2割ほどです。)
このような痛風ですが、その患者の95%以上が実は男性です。女性患者が少ない理由は、もともと女性の方が尿酸値が低いことです。
これはエストロゲンが尿酸の排出を促すためと考られています。
ですから女性で痛風になる方は遺伝を除けば閉経後の方や若くても無月経などの生理不順でおられる方が多いです。
とにかく痛いのはいやですから、ホルモンバランスに気をつけていきましょう。

