1)女性にも男性ホルモンはあるのなぜ?
たんぱく質が筋肉や内臓になるのを手伝ったり、体毛を増やしたりする働きがあるのは男性ホルモンです。
これは男が外で狩をして食料をとるといった男の役割を持つために、強い筋肉、寒さや刺激を守るための体毛が必要とされたからです。
当然、女性にも必要なもの。副腎や卵巣で作られています。女性ホルモンと男性ホルモンは全くちがうものと思われていますが、実は構造はよく似ています。
2)ホルモンをたくさん、長く出すことはできる?
残念ながら量をふやすことはできません。そして多く出ればいいというものでもありません。
でも、女性にとってはできるだけ長い時間分泌されていてもらいたいものです。
また、女性ホルモンは卵巣の寿命によって分泌される期間が決まってきます。そしてこれには個人差があります。
そこで「排卵の働きを休めるピルを飲めば引き伸ばし可能?」かといえばこれもNO。
排卵されなくても卵母細胞は劣化します。低容量ピルは女性ホルモンと同じ成分が使われていますが、これはごく微量。排卵を抑えることでホルモンの変動を緩やかにし、体への負担を軽くするためと考えてください。
3)見た目の女っぽさ、男っぽさとホルモンは関係ある?
「バストが豊かでくびれた腰、そしてきれいなヒップラインの体系の方は女性ホルモンが豊富なの?」 でも体型によって女性ホルモンの量が多く違うことはありません。
見かけがボーイッシュな人でも同じように女性ホルモンは分泌されています。女性ホルモンの量は人によって激しく異なるといったことはありません。ただ、減少し始める時期には差が出てきます。
一般には自分の母親の閉経と同じくらいの年齢で閉経するといったのが一般的なようです。
4)フェロモンとホルモンは同じなの?
これはちがいます。女性ホルモン、男性ホルモンである性ホルモンがフェロモンの原料になっている説がありますが無関係ではなさそうです。
しかし、ホルモンは体の中で作られる科学物質で、体の中で成長や調整のために働きます。
一方、フェロモンも体の中で作られる化学物質ですが、こちらは対外に放出されて同種の他の個体に働きかけます。
つまり、個体同士の交信作用をもった物質と考えてよいでしょう。
フェロモンは腋や性器などのアポクリン腺を通じて出てくる、匂いに似た成分のことを意味し、異性を無意識に惹きつける作用があると言われています。
でも、ほぼ無臭に近いのですが異性のフェロモンをかがせると男女とも脳の中の本能をつかさどる視床下部が反応するそうです。女性の場合、男性特有のフェロモンにより女性ホルモンの分泌が促されると言われています。
女性ホルモン(エストロゲン)が多く分泌されることにより、女性フェロモンがつくられる事になります。一方、男性においては脳内でたんぱく質とアロマターゼという酵素により男性ホルモンである「テストステロン」よりエストロゲンが作られており、これにより骨を丈夫にしたり、自律神経の調整、記憶力などの脳の活性化を担っています。
男性が女性ホルモンを受け取るとその刺激で男性ホルモンが分泌され、より男性らしくなり、さらに女性ホルモンのエストロゲンを生成できるといった大きな利点があります。
このように男性特有のフェロモンと女性特有のフェロモンは互いに助け合っています。ただし、ホルモンと同様に量を増やすことはできませんが、異性のフェロモンを感じ取る力を鍛えることは可能です。
おいしい食事を取ったり、セックスしたり、ダンスをしたりして大脳皮質を刺激しておくことはフェロモンに反応しやすくなるといわれています。
5)セックスするとホルモンはたくさん出る?
セックスに係わるホルモンは色々あります。
例えばテストステロンという男性ホルモンは男性の性欲に深く関係しています。女性の場合はエストロゲンが関係しそうですが、セックスをしたからといってエストロゲンが多く出るわけではありません。
乳腺を刺激し激したりするプロラクチンや子宮を収縮させたり母性を生むといわれるオキシキトシンがたくさん出るようです。
ただ脳が快感を得ることで間接的に影響はあるとも考えられます。副交感神経が優位になったり、リラックスしたりすると脳内の視床下部や脳下垂体の指令が安定し、その結果としてホルモンバランスが整い、卵巣の働きも良くなることは期待できます。
6)記憶力と女性ホルモンの関係
髪や肌をきれいにし、骨を丈夫に保つ働きのあるエストロゲンは、実は脳にとっても大事なホルモン。最近では記憶力を向上させる働きがある事がわかってきています。
脳の血流を増やしたり、脳内の情報伝達物質の代謝を促したり、いろいろな面から脳をサポートしています。
ですから閉経後の女性にエストロゲンを投与すると認知症の発生率が下がるという報告も出されています。
7)恋心を左右させるのは男性ホルモン
「恋心、つまり恋愛への積極性を左右させるのか?」点を性行動の面からいえばYESといえるでしょう。ここには男性ホルモンであるテストステロンが大きく関与しています。
分泌が減ると恋愛行動に積極的でなくなってしまう可能性もあります。脳内では喜びのホルモンと呼ばれるドパーミンのレベルが一定以上であることがポイント。気持ちを前向きにかえ、恋愛気分を高めるのには欠かせないといえるでしょう。
8)女性ホルモンを多く分泌させるには?
仕事や恋愛に対し喜びを感じさせるドパーミンや、不足すると気分の落ち込みやウツをまねくセロトニン、夜の眠りや、眠りの質に関係するメラトニン・・・・等々、心と体の健康の為に欠かせないホルモンは脳内でコントロールされている。ですから、いつも脳をリラックスさせておくことが必要です。
脳は常に働いています。頑張りすぎて疲労を与えてしまっては動きも鈍くなります。
ですからのんびりさせるために きれいとか、おいしいとか、楽しいとかといった感動を与えることがホルモンの分泌を正常に保つための秘訣と言えるでしょう。

